信頼できる強いリーダー

信頼できる強いリーダー

率直な対応に徹することで、彼らは、裏のないことに安心感を覚える。上司に信頼を寄せ、上司の対応が率直であれば、人は、非常に素直に忠告を聞き、誤りを認める。自己イメージに固執しない人は、間違いさえ認めてしまえば、自分をさらけ出すことができる。彼らは、ふだん見せない内面を見せ、それを認知してくれるリーダーに揺るぎない忠誠を誓おうとする。人は、綿密で繊細なアイデアを多く生み出すが、自分の意思で行動するのが怖いために、物事をなし遂げるのが苦手だ。どれほどよいアイデアでも、すぐに疑問視するので、考えるばかりで行動に移れないのだ。ことがうまく運び、日標が具体化してくると不安感はさらに高まる。つまり注目や成功に近づくにつれ、物事を先送りしたくなるのだ。彼らが動揺するのは、自分の能力をも疑っているからであり、注目を浴びれば、悪意ある権力者の横槍が入ると思い込んでいる。

 

こうした不安感や疑念は、信頼できる強いリーダーの存在によって、大きく低減される。「君のアイデアはきっとうまくいく。僕がサポートするから、安心してやり遂げろ」という上司の言葉に勇気づけられるのだ。「そんなに臆病じゃ、何をやってもうまくはいかない」といった突き放した言葉をぶつけると、不安につぶされかねない。通常の業務では、指揮系統がはっきりしているほど実力を発揮する。″何をしたらまずいか?″″何をしたらいいか?″といったことに迷う必要がなく、安心して仕事ができるからだ。また人にとって敵味方という概念は非常に重要だ。いったん味方を決めてしまえば、自分の役割は明確になり、リーダーの意図も非常に明らかなため、味方への忠誠を尽くすことができる。一方で人の不信感や優柔不断さは、便利な道具でもある。権力者への不信感は建設的な批評となり、優柔不断さはアイデアの再評価を可能にする。疑うことは、科学的な姿勢であり、往々にして独創的なアイデアの糧となるのだ。


このページの先頭へ戻る