臆病にして逆境に強い

臆病にして逆境に強い

通常、人の上司には、仕事の先延ばしという悪い癖がある。特に自分に分がある勝負では、慎重になりすぎて優柔不断になる。余裕があると、心配性が姿を現わし、周囲の行動の裏を読もうとするのだ。勝ちが確実なら、今度は、成功して、新たな脅威にさらされることが怖くなる。

 

臆病にして逆境に強いという奇妙なキャラクターをもつ人との間に信頼関係を築くには時間がかかる。しかし信頼関係さえあれば、彼らは、部下の味方であり、上層部に卑屈な迎合をすることはない。誠実と公正を重んじる愛すべきリーダーなのだ。人は、自分の上にも下にも人がいない状況を好む。彼らは、巧みに権力者の支配を均一化しようとする。仕事に関して、自分の職務の責任しか負う気はなく、″私に指図しないでほしい″と思っている。彼らは、自分の自由が奪われると猛烈に反発する。罪のない程度に反体制的というのが、人のスタンスなのだ。

 

 

人は、会社での立ち回りがうまく、要領もよい。自分は正しく、魅力があると考えているために、他者を自分の視点に招き入れようとする。権力者といえども脅威として把握することがないので、 一見、なめているようにも見える。人間関係にも楽観的な彼らは、権力者ともうまく話せば、よいポジションをとれると思っている。その典型的なアプローチは、明るさや愉快さという持ち味を活かして権力者に近づきこれを懐柔するというパターンだ。人は、プロジェクトを楽しいと感じている限り、 一所懸命働く。アイデアマンである人は、プロジェクトの初期段階に、クリエイティブなプランニングやイノベーション、そしてスタッフの士気を高めることに才能を発揮する。

 

 

人は、知的でクリエイティブな作業に無上の楽しみを感じる。物事のよい面を見ることも、苦痛を避ける「囚われ」であると同時に、他のタイプには真似のできない人の才能だ。こうしたエネルギーは、閉塞感を打破するためにときとして、非凡な解決策を生み出す。傲慢さやひとり善がり、胆力のなさを上手に矯正していくなら、ムードメーカーとしての才とともに、企業の発展に貢献する人材になるはずだ。


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